会社員感覚と自営業感覚☆
今日は神戸でウォーキングパフォーマンスクラスレッスンでした☆
土曜日は平日クラスに比べて多いので、12名でした♡
この写真はラスト3分くらいで、
「はいっ、早く並んで!!時間ナイからっ!!撮るよっ!!」
って、それも1枚だけしか撮ってないんですけど、こういう姿勢や足のポージングなんかが普通にサラリと出来るようになった事は、今年の1月からスタートして、
9回レッスンした回数を考えると、本当に普段から練習している事がうかがえます。
中には後期の7月から入ってきたメンバーもいますしね!!
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今日は前半はウォーキングをやったんですけど、後半はWPC初の座学をやってみました。
彼女たちが本当にがんばっていて、結果も出してくれているので、どんどん出演する舞台が私の予想以上に1年目から増えてきていて、
そろそろウォーキングや表現だけでなく、普段からのプロとしてのメンタリティーをどう保てばいいのか?を話しておかないといけないと思ったからです。
ここで問題として挙がってくるのが、『会社員感覚と自営業感覚の違い』なんです。
これは大人のモデルたちの育成をずっとやってきて、いつも大人の皆さんが悩むところです。
これが10代から20代前半にモデルや自営業の世界に入ってきていると、そもそも会社員感覚が出来ていないので、比較的、
「そんなもんかな?」とすんなり入れる所なんですが、大人になって、「社会とはこういうもの」とか「働くとはお給料をもらうとはこういう事」みたいな考えがしっかり出来ていればいるほど、この自営業感覚にスイッチを切り替えるのがとても難しいんですよね。
それも、例えば飲食業を自営でやるとか、アクセサリーショップを開くとか講師業として独立するとか、そういう普通の仕事なら自営でもまだマシなんですが、
これまた『芸能』というジャンルの自営業となると、さらに普通ではない部分がたっくさんあり、
いわゆる『不条理なこと』が山ほどあって、あって、ありまくる訳です(笑)
例えば、舞台は水ものと言われる通り、どんどん変わっていくし、いつ何が起こるか分からない。予想外って事がてんこ盛り。
WPCメンバーからよく言われるのが、
「もう少し早く聞いておきたかった」とか「聴いてたのと違う」など。
こういう事を言う背景には、彼女たちの真摯に仕事に対応したいと思う姿勢があるのも分かります。
もっと早く知っておけたら、それなりの準備をちゃんとして本番に臨めるし、慌てなくて済むからと。
こういうのって、社会人としてはちゃんと準備をして万全の態勢で仕事に臨むことが正しいって考え方から来ていますよね。
でも、そこが例えばモデルの世界って全然違うんです。
聴いてた事と現場がどんどん変わっていくのがザラでね。例えば、ファッションショーをすべて牛耳るのはデザイナーなので、デザイナーの鶴の一声で、どんどん変わっていきます。
フィッティングした衣裳で、どう見せるか?どう歩くか?どうポージングするかある程度考えていくと、当日、衣装チェンジって事はザラにあるし、
このシーンはこういうイメージで…って演出家から聞いてたのに、デザイナーがリハ見てて、全然違うイメージを要求したら、そうなるし。
歩くコースも変わるし、出る順番も変わるし、それによって持ち物も変わるし、メイクの順番が変われば入り時間だって変わる。
それが前日に知らされる事も多々あります。
明日、13時入りだと思ってたら、急きょ9時入りになることだって普通(笑)
だから、『理不尽』なんて言って怒ってたら身が持たない世界なの。もう、来たものに柔軟に対応して、何が起こってもそれに冷静に対応していくしかない。
どんなに嵐が吹き荒れようとも、いつも自分のココロの中の風景は穏やかに春うららにできてないと、いつもの自分のパフォーマンスを出し切る事なんてできない。
そうやって、訓練されていくものなんです。
これはモデルの世界だけじゃないと思う。舞台ってそういうものだから。リハちゃんと出来るって言われてたのに、いろんな事情で時間なくなる事もいっぱいあるし。
使えるって聞いてたものが使えなくなったり、例えば病欠した人のフォローをみんなでやるのにフォーメーションが変わるとか、舞台の機構が壊れて動かなくなったら、それに合わせて臨機応変に対応するのがプロだし。
だから、そういう意味では普段から何が来ても大丈夫なように、どれだけレッスンでいろんな事が出来るようにしっかりやっておくか?というのが一番の準備の方法だと思います。
何が来てもある程度対応できるよう、いろんな可能性を考えて練習をしておく。
そして慌てないメンタリティーを普段から鍛えておくこと。
これに尽きるのではないでしょうか?